『ソードアート・オンライン(6) ファントム・バレット』
SAOシリーズ第6巻。
相変わらず、川原氏の筆力、というか小説の盛り上げ方は圧巻だった。読者を引き込ませる、という一点においてももちろんだし、今まで出された6巻いずれもまったく色合いが違うというのも、優れた小説の特徴だろう。シリーズものは常にマンネリを回避する必要に迫られるが、このシリーズではそれが非常にナチュラルに新鮮味を取り入れているのが凄い。今回は特にミステリィ色の強い気がしたが、それとファンタジィとしてのSAOシリーズが絶妙に組み合わさっているのも特筆すべきだろう。
また仮想現実、というものをラノベの分野でこれほど深く、そして真っ正面から受け止めようとするものも少ない。舞台は今よりも未来の話ではなるが、仮想現実によって人間がどのように思い悩むかを描写している点も評価されてしかるべしだと思う。個人的に、実際に近未来にバーチャル・リアリティは実現されていると思うので、それを想像する楽しみもこの小説は内包している。
またネタバレなので明記は避けるが、5・6巻のヒロインはシノンという名の少女であり、《死》に絡む重い話でありながらも、救いのある結末を用意するところも、非常に読者として救われた。
巻を増すごとにキリトの女難は増すばかりだが、それもまた一興。今後とも、魅力あるヒロインにもみくちゃにされる様を、楽しく見て行きたいものだ。次巻も大いに期待したい。
相変わらず、川原氏の筆力、というか小説の盛り上げ方は圧巻だった。読者を引き込ませる、という一点においてももちろんだし、今まで出された6巻いずれもまったく色合いが違うというのも、優れた小説の特徴だろう。シリーズものは常にマンネリを回避する必要に迫られるが、このシリーズではそれが非常にナチュラルに新鮮味を取り入れているのが凄い。今回は特にミステリィ色の強い気がしたが、それとファンタジィとしてのSAOシリーズが絶妙に組み合わさっているのも特筆すべきだろう。
また仮想現実、というものをラノベの分野でこれほど深く、そして真っ正面から受け止めようとするものも少ない。舞台は今よりも未来の話ではなるが、仮想現実によって人間がどのように思い悩むかを描写している点も評価されてしかるべしだと思う。個人的に、実際に近未来にバーチャル・リアリティは実現されていると思うので、それを想像する楽しみもこの小説は内包している。
またネタバレなので明記は避けるが、5・6巻のヒロインはシノンという名の少女であり、《死》に絡む重い話でありながらも、救いのある結末を用意するところも、非常に読者として救われた。
巻を増すごとにキリトの女難は増すばかりだが、それもまた一興。今後とも、魅力あるヒロインにもみくちゃにされる様を、楽しく見て行きたいものだ。次巻も大いに期待したい。
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